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投資におけるリスクとその対応

前回は投資商品の選び方について紹介しました。

今回はそれを踏まえ、「どうやったらリスクを減らした投資ができるか」について紹介します。

 

まず、投資においては以下が成り立つと考えられます。

 

リスクが低い=リターンも低い

 

いわゆる、うまい話はない ということです。信用取引で高レバレッジをかければ

高いリターンが得られる可能性が出ますが、リスクも大きくなる、ということです。

じゃあ、どうすればいいの?

 

そもそも「リスク」とは何でしょうか。

皆さん思われるのは「リスク」=元本割れ(損失が出る)だと思います。

一部分は正解です、正しくは期待したリターンとその想定変動幅を超えること です。

つまり、予想よりも損失が出ること と同じく 予想以上に利益が出ること もリスクとなります。

 

「リスク」提言に有効な手段が「分散投資」といわれるものです。

分散投資というと、いろいろな商品に分けて投資をすると理解される方も多いとおもいます(卵を一つのかごに入れるな、ですね)が、分散投資は実はそれだけではありません。

 

分散投資の種類は大きく分けて3つあります。

1.資産の分散

日本株式に全資産を投資するのではなく、債券、保険商品、貯蓄商品に分散して投資をする、投資商品を分散する意味です。これは一番イメージがわきやすいと思います。

ただし、同一属性の商品に分散してもそのリスク低減効果はありませんのでご注意を。

市場が比較的連動している株と仮想通貨、同一の格付けランクの社債など、一方が下がると全て下がるような組み合わせを避けて、例えば外国株、国内不動産でハイリスクハイリターンを狙い、貯蓄商品で安定性も確保するなど、異なる属性の商品を組み合わせましょう。

 

2.時間の分散

これは、簡単に言うと長期目線で投資をするとリスクが減っていく ということです。

株やFX、仮想通貨などは毎日市場動向が見れてしまうため、ついつい価格下落局面に直面すると損切りロスカット)してしまいがちになりますが、統計的には結果として長期で持ち続けたほうが全体の投資リターンが大きくなります。

時価がすぐにみえてしまうこれらの商品はどうしても人の性で、刻々と価格が気になってしまいますが、投資していることを忘れるくらいの運用(例えば生命保険商品;すぐに現在の期待回収額はわかりませんよね)が一番成果が良い、というようなデータもあるようです。

 

3.購入機会の分散

市場動向に敏感な株式などは、いつが高値/底値がわかりません。

そういう場合は、一定金額を一定間隔で買い付けることで平均購入価格を下げることができリスク低減につながります(ドルコスト平均法

積み立てのように毎月2万円株を買い付けることで、高値時は購入株数が少なく、底値時は多い ことになりますのでトータルの購入価格が時間と共に下がっていく仕組みです。

 

投資にはリスクはつきものですが、リスクコントロールを考えた投資手法を身につけることで資産形成のスピードも上がっていきますので是非活用ください。